レギンスその他
本来のレギンスとは、西洋型の脚絆で、面積のある布または軟革をバックルまたはボタンで固定するものである。世界の陸軍の装備としては第二次世界大戦頃までは巻脚絆と共に双璧をなしていた。現在は基本的に儀礼的な軍装としてのみ形を残している。脛全体ではなく、踝辺りのみを巻く小振りのレギンスは短ゲートル(半脚絆)と言われる。また、硬革の脛当てである革脚絆は、主に長靴の代わりとして用いられた。その形状から近くは幼児用の防寒パンツの名称に使われており、この呼称が女性ファッションのレギンスに流用された。
スパッツという言葉が日本語への導入時に誤用され、まったく異なるものを指すようになった。同様にレギンスも日本語ではスパッツと同義とされている。スパッツも本来は、19世紀から20世紀初頭に流行したゲートルを指す言葉である。
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