ファッションはオートクチュールの発明によって真に始まった

ファッションはオートクチュールの発明によって真に始まった。 オートクチュールは伝統的な選良たちから顧客を集めつつも、芸術家という新しい選良への接近を果たした。 ジル・リポヴェツキー(フランス語版)の『蜉蝣の帝国』(L'Empire de l'éphémère)にあるように、ファッションデザイナーは自らを「贅沢の芸術家」として世に認めさせることに成功した。フランスは1860年代から1960年代にかけて、偉大なメゾン、ファッション雑誌(『ヴォーグ』誌は1892年にアメリカ合衆国で創刊され1920年にはフランスでも刊行されるようになった)、ファッションショーの確立を通じファッション界での優越性を強めていった。